SF作品の星の名前

昨年2023年9月、G20サミットの議長国であるインドが、自国のプレートを「BAHRAT（バーラト）」にしていた事が話題になりました。

バーラトはインドの古い名前であり、かつ正式名称なのです。例えるなら日本が自国のプレート名を「JAPAN」ではなく「NIPPON」とするようなものです。

世界で最も古い叙事詩として知られる「マハーバーラタ」にも、その呼び名が見えます。

そういった事とは関係なく、「銀河英雄伝説」（銀英伝）で「バーラト」の名前を知った人も多いでしょう。同盟の首都ハイネセンがある「バーラト星系」「バーラトの和約」として知られた名前でしたから。

昨年のG20サミットのニュースで、バーラトはインドの事だったのかと納得した読者も多かったのではないでしょうか。

では、銀英伝の読者なら誰もが知っている「エル・ファシル」はどこにあるのかご存知でしょうか？

実は、アフリカはスーダンの西部にある都市の名前なのです。古くから隊商ルートの中継地として知られ、18世紀末にはダルフール王国の首都にもなりました。

では、「宇宙戦艦ヤマト」で有名な「イスカンダル」の名前はどこからきたのでしょうか？

この名前、アレキサンダーのアラビア読みなんです。

ヤマトの目的地をイスカンダルと名づけたのは、設定に関わっていたSF作家の豊田有恒氏らしいのです。

SF作品に出てくる星の名前で、由来が面白いのは「機動戦士ガンダム」に出てくる「ア・バオア・クー」でしょう。

インドに伝わる伝説の獣の名前なのです。

命名する人たち、みなさんセンスあります。

ケネディスタンプクラブ日記