インドが議長国のG20でアフリカ連合加盟決定 | ケネディスタンプクラブ日記

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昨日の2023年9月9日、インドのニューデリーでG20サミットが開幕されました。中国の習近平とロシアのプーチンが欠席したこの席でモディ首相はアフリカ連合をG20の正式メンバーに加えたと報道されました。

この発表はいろいろな意味でインパクトがあります。順を追って説明します。
まずG20ですが、「Group of Twenty」の略で、G7構成国にEUと新興国を足した20の国々からなる国際会議のことです。参加国をならべますと、オーストラリア、アメリカ、ドイツ、インド、フランス、イタリア、イギリス、カナダ、トルコ、アルゼンチン、ブラジル、メキシコ、中国、インドネシア、日本、韓国、ロシア、サウジアラビア、南アフリカ、EU、になります。

G20はG7と異なり、旧東側や第三世界と呼ばれた国々も多く加盟しており、旧西側への偏りも少ない国際会議の場です。しかしアフリカ大陸からの参加はありませんでした。そこにエジプトや南アフリカではなくいきなりアフリカ連合がメンバーに加わったのです。

アフリカ連合はアフリカ大陸の55カ国からなる組織です。設立は2002年ですが、実は1963年設立のアフリカ統一機構が母体になっています。
内政不干渉が原則だったアフリカ統一機構を、最終的にアフリカ版EUにする事を目的として再編されたのがアフリカ連合です。この旗振りをしたのが意外にもリビアのカダフィだったりするのですね。

さて、EUも入っているのでアフリカ連合の加盟を拒む筋合いはないG20ではありますが、ここで注目したいのはインドの立ち位置です。
中国の台頭を牽制できる立場のインドは、先月末に月面への無人探査機の着陸を成功させたばかりです。米ソ、そして中国に続く4番目の月面無人探査機着陸成功国です。この4カ国全てが核保有国でもあります。第三世界の盟主として、インドは着実に存在感を高めています。
G20にアフリカからどの国を参加させるか、かなりもめたのではないかと思いますが、アフリカ連合をまるごと加盟させる奇策を通すところなど、やるなあと感じさせます。

ロシアも加盟しているG20ではこれまでウクライナ侵攻への非難決議もできない状況でした。ロシアと繋がりも深いインドは、それでも「国家の領土保全や主権、政治的独立に反する武力による威嚇や行使は控えなければならない」「核兵器による威嚇や核兵器の使用は容認できない」とまとめあげました。

今回のG20議長国インド、その国名を表すプレートには「INDIA」ではなく「BHARAT」と書かれていました。バーラトはインドの古い呼び名です。日本が国名を「大和」に変更するようなものです。
今や人口も中国を抜いたインド。インドは確実に自信と実力を強めてきています。しばらくはインドから目が離せません。

 

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