不思議な1円玉 | ケネディスタンプクラブ日記

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四谷駅前のケネディスタンプクラブの日記です
商品の紹介など書いていきます。

 中国人が日本で1円玉を集めて本国に送っていると週刊誌が書いたり、それについて中国側が猛反発したり(確かに、空き缶回収した方が効率いいでしょね)と、何かと騒がしい日本の1円玉界隈ですが、ちょっと視点を変えて見て見ましょう。


 噂の原因の一つは中国の建材不足ですが、もう一つの原因は製造コストです。
 原材料のボーキサイトをナトリウムで処理した後に行なう電気精錬、これの費用が高いんですね。1円玉1枚作るのにだいたい2円から3円かかるそうです。それに比べたらアルミ缶などからリサイクルした方がはるかにコストが安いそうで、そもそも空き缶の回収とスチールとアルミの分別の理由はそこにあるからです。

 それでもニッケルや銅を使うよりも安いのでしょうね。中国でも1角硬貨はアルミです。


 さて、アルミですが、電流は通しますが磁石にはつきません。
 でも1円玉は、その上で強い磁石を動かすと動き出します。ローレンツ力によるものです。あれですよ、フレミングの左手の法則。磁界と電流と運動の方向を表すあれ。
http://nkiso.u-tokai.ac.jp/phys/matsuura/lecture/general/materials/coin_exp.htm


 今は見なくなりましたが、ケータイのアンテナに付けていた、着信時に光るアクセサリーがありましたよね。あれも原理は同じ。受信時に発生する電磁波を利用して電流を流します。これはファラデーの法則。

 パソコンをつなぐLANケーブル、ツイストペアケーブルといいますが、あのケーブルの中には8本の細いケーブルがより合わせられた(ツイスト)状態で伸びています。わざとツイストさせる事でノイズを減らしているんですね。これも左手の法則。


 閑話休題。1円玉でした。

 アルミは比重が水よりも重いのに、1円玉は水に浮きます。


ほれ、この通り。
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それでは他のアルミ貨幣はどうなるかというと・・・



10銭アルミニウム貨幣(菊)
品位 アルミニウム1,000
量目1.500グラム
直径22.00ミリ


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10銭アルミニウム貨幣(稲穂)
品位 アルミニウム1,000

量目1.000グラム

直径22.00ミリ

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5銭アルミニウム貨幣(菊)
品位 アルミニウム1,000

量目1.000グラム

直径19.00ミリ


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1銭アルミニウム貨幣(富士)
品位 アルミニウム1,000

量目0.650グラム

直径16.00ミリ


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1銭アルミニウム貨幣(烏)
品位 アルミニウム1,000

量目0.900グラム

直径17.50ミリ

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みんな水に浮きました。(ちょっと写真が不鮮明ですが)


表面張力で浮くのかと思ってましたが、それだけでは足りず、浮力が加わっているようです。

詳しくは
「一円玉はなぜ浮かぶ?(PDFファイル98KB)」をご覧ください。
http://www2.hamajima.co.jp/~tenjin/labo/1yen.pdf


(システム担当・K)