映画「SPACE BATTLESHIP ヤマト」 | ケネディスタンプクラブ日記

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 キムタクが主役・古代進を演じることが話題となった「SPACE BATTLESHIP ヤマト」ですが、大方の予想通り古代は寸分違わずキムタクでした。
 むしろ、古代進の設定をキムタクに合わせて変更しており、かえってストーリーの流れとして上手い作りになっています。
 しかしなにより真田さん、柳葉敏郎の怪演がスゴイ!おそらく「似ている」ということでオファーが来たであろう柳葉氏は、ヤマト放送時に中学生だったという直撃世代で、「なりきっている」状態でした。声まで真田さんの口調にしてます!パンフレット見ると「もう死んでもいい!」とまで言い切っている入り込みよう。この怪演を見るだけでも1800円払う価値がありますね。



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宇宙戦艦ヤマト


 柳葉真田のセリフ回しもそうでしたが、大健闘のCGよりも、むしろ「音」の方が気になりました。
 要所に流れる音楽は昔のヤマトのBGMをアレンジしていて、それだけで「ヤマトだ!」という気持ちにさせてくれます。キャストやメカデザインが現代風になっているから、特にそう感じるのかもしれません。
 それは「ガミラス代表」の声を伊武雅刀が、イスカンダル代表の声を上田みゆきがあてている事で決定的になります。これを聞くだけで「そうだ、我々の待ち望んでいたヤマトだ!」という納谷悟朗の声で叫びたくなります。
 この「聴覚による記憶の刺激」というのは、かなり大きいのかも知れません。先日劇場で観た「ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国」でも、二次元人の声が聞こえた瞬間、「あ!この声は!」と、40年近い昔の幼い頃の感覚が一気に蘇りました。ビデオなど観直した事は無かったのに、不思議なものでした。しっかりとミラーマンの声を覚えていたのですから。
 聴覚の記憶は視覚より鋭敏なのかも知れません。ファーストガンダム三部作をDVDにする時に、セリフや効果音を全て録り直して製品化したのですが、結果は非難轟々でした。声優さんたちの演技が下がったのではもちろんなく、聴覚の記憶との「違和感」によるものが大きかったのだと思います。これがガンダムでなく、もっとマイナーな作品だったら評価は違っていたのでしょうけれど。



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機動戦士ガンダム ガンダム20周年記念


 声優さんでいえば、アナライザーの声は緒方賢一さんのままでした。最近は名探偵コナンの阿笠博士で有名です。同じくコナンの毛利小五郎の声を長く演じてきた神谷明さんはヤマトのブラックタイガー隊隊長加藤三郎の声もあてていました。空間騎兵隊の斉藤の声をあてたささきいさおさんは、もちろんヤマト主題歌やエンディングの歌手です。皆さん今も現役でご活躍中です。(ささきいさおさんの奥様は上田みゆきさんなんですね)



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アニメ・ヒーロー・ヒロインシリーズ 第10集 名探偵コナン


でも、古代進の富山敬は1995年に亡くなり、古代の兄、古代守の声とヤマトのナレーションの広川太一郎も、作詞の阿久悠、作曲の宮川泰も、そして映画完成直前にプロデューサーの西崎義展まで亡くなってしまいました。


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          ↑ すみません、書いてるうちにどうしてもコレやってみたくなりまして


(システム担当・K)