ANGEL_MILK_STORY【第十部】Vol-3 | けんぢる♪-KENNDIRU-の★Libraの堕天使★

ANGEL_MILK_STORY【第十部】Vol-3

 

 

(※無断掲載・複製・引用禁止※) 


【イラスト→ニュー・タウ・アルファ・ミュー・ゾンバイオ=肉=成(にく=なり)・TC-RIORIORIO(ティー・シー・リオ・リオ・リオ)】  

 

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――…時は戻って、現在…―― 

――…ニュー【ν】は、アルファ【α】のテレパシーによって、誘導され辿り着いた、ある山奥の廃地となっている家屋の中で、ひっそりと生活していた…―― 

――…その無人の家屋の中には、まだ、幼さが残っているニューでも、一人で生活出来うる十分なモノが揃っていた…―― 

――…そこは、アルファが、昔、自身の休息用にと、べつだん誰にも知らせずに、とりあえずにと、こっそり建設していた家屋の一つなのだが、思わぬところで役に立つ形にとなってしまったと言うわけだ…―― 

――…あんまり、立派だと言えない場所ではあったが、不思議とニューは、生活していても、ストレスが感じられない場だった…―― 

――…また、いつもアルファが、テレパシーで優しくニューに問いかけてきてくれるし、姉で、ゴーストになったミュー【μ】も、時折、話しかけてくれているため、ニューは、淋しくもなかったし、退屈になる事もなかった…―― 

――…ニューは、アルファに、自分の覚醒した能力の使い方を、教えて欲しがっていたが、アルファは、≪まだ、早い≫と、厳しく断られていた。-…―― 

 そんな毎日を繰り返し過ごしていた。その日も、ニューは、家屋の中にある食材を探し、テーブルの上に置いて、椅子に腰掛け、のんびりと食事をしていた。 

 ――・・・が、いきなり!!!!!・・・―― 

 ≪バキバキバギギギギィィ!!!≫と言う、激しい音とともに、家屋の木製の壁の一部が破壊され、木片を飛び散らせながらに、ニューの前に、巨大な両腕が、壁を突き破り出現してきた!! 

――…その存在は、自身の肉体の各部位の至るところを、自由自在に輪切りのように切り離し、その切り離した部分を鎖化してつなぎ合わせ、ゴムのロープのように伸縮自在に、自分の肉体を伸ばしたり、元の肉体の状態に戻したり、と、操る能力を持つ大男→ラムダ【λ】直属部隊「SEVEN_FIRES(セブン=ファイヤーズ)」の一人。 
ゾンバイオ=肉=成(ゾンバイオ=ニク=ナリ)だった!!!!!―― 

 肉=成は、破壊した壁の大穴から、その上半身を覗かせ、「みぃ~つけた♪」と言い、薄気味の悪い笑みを浮かべながら、ニューに対し、その大きな両腕とともに襲いかかってきた! 

――<バキイィィッッ!!>―― 

 ニューは、驚愕し、咄嗟に逆側の壁に向かって、大きくジャンプし、 
反対の木製の壁を突き破って、屋外へと脱出した! 

 ―――――「!」――――― 

 


―…しかし、屋外に飛び逃げたニューの眼前には、武装したリオ=バレンタインの部隊→「TC-RIORIORIO(ティーシー・リオリオリオ)」の軍団たちが、ニューを待ち構えており、ニューの周り数メートル周辺を、円形でとり囲んでいた…― 

 ―――――「!」――――― 

 アルファは、すぐさまニューにテレパシーで叫ぶように呼びかけた! 
==≪ニュー!!!戦うな!!逃げろ逃げろ――!!≫== 
 しかし、ニューは、あまりの突然の襲来に、全身がかたまり、 
両目を大きく見開いたまま、立ちすくんで、その場から動けなくなってしまっていた…。 

 ―――――「!」――――― 

 そして、「TC-RIORIORIO」の軍団たちは、 
≪ニューの生存確認、および、ニューを発見…≫ 
≪ニューを捕獲しろ…≫ 
と、言うと、ニューの全身めがけて、特殊ワイヤーロープを数十本放ち、 
ニューの全身に巻きつかせた! 

――…が、その瞬間…――― 

 ワイヤーロープを全身に巻きつかされ、身動きがとれなくなっていたニューの眼前に、赤い物体が飛び込んできた! 

―――――「!」――――― 

 その赤い存在は、飛びあがったまま、ニューの周りを、弧を描くように空中で回転しながら、足蹴りを繰り出し、一瞬の内に、ニューの全身に巻きついていたワイヤーロープたちをひきちぎっていった…。 

―…赤い存在の正体は、ゴーストのミュー【μ】に導き出され、ニューを助けにきたタウ【τ】だった…― 

 ニューは、その全身を3Dデッサン人形に彩られたような(赤いが)線の模様を全身に記した女サイボーグ戦士タウの姿に見入った。 

 そして、タウは、すぐさま左腕で、小柄なニューの身体を抱きかかえて、「TC-RIORIORIO」軍団たちを尻目に、背を向け、反対方向に向かって、物凄いスピードで走りながら逃走していった…。 

 ニューは、タウの左腕に腰ごと抱きかかえられながら、逃げ走っていくタウに向かって叫んだ! 

ニュー「あ…あなた?……だだ…誰!?」 
タウ「いいから!逃げるのよ!!」 

 突然のさまざまな出来事に、ニューは、パニックをおこしかけていたが、 
その時、ゴーストの姉ミュー【μ】が、ニューに呼びかけてきた。 
ミュー『ニュー…その女サイボーグさんの言うとおりにしなさい!一刻も早く…』 
ニュー「おお…お姉ちゃん?」 
ミュー『その人は、あなたの味方よ…』 
  
―――――――――― 

 「TC-RIORIORIO」軍団たちは、専用バイクを飛ばしながら、猛スピードで、タウたちを追いかけていったが、タウは、ニューが、(一応、覚醒している)と言う事をデータで知っていたので、かなりのスピードに耐えうる事を計算し、さらに疾走して、追手たちをつき放しどんどんと逃走していった……――― 

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