昨日、日本時間17時頃、Stoicismの原稿を、英国の出版社に送った。

 

 なんだかほっとした。

 

 当初の締め切りを過ぎていて、ずいぶんと待たせてしまった。

 すぐに、EmmaやJonから返事がきた。向こうは月曜の朝。「Ken はいつ書き終えるんだろう」と心配していた様子が伝わってきて、なんだかもうしわけなく、また心が温かくなった。

 

 飛鳥IIに乗るちょっと前に、エージェントのHとあった時、「Kenさあ、・・・」とHが切り出した。

 

 「Quercus (ロンドンの出版社)は、Kenがwriter's blockに陥っているんじゃないかと心配していて、この際、stoicismでなくてもなんでもいいから、とにかく何か書けと言ってきているんだよね」

 

 もうしわけないと思った。書くことがなくてつまっているというよりも、full timeで働いているので、単純に時間がなかったのである。

 

 それで、一念発起して、飛鳥IIに乗っているときに、講演の仕事をさせていただく時と、食事の時以外はずっと部屋にこもって書いた。結局、飛鳥IIに乗っている間で35000words書いて、一応完成させ、日本に戻ってきて読み直して、調整して、昨日の夕方送った流れである。

 

 ここからは、Quercusの編集者の出番で、いろいろeditしてくると思う。柴田元幸さんが言っているように、editor is always right。編集者は常に正しい。

 

 IkigaiやNagomiの時もそうだったが、私は原稿を書くときに、ほとんどまったく何も参照しない。stoicismの場合も、Marcus Aurelius、Epictetus, Senecaなどのcanonの書き手がいるけれども、ほとんど引用などはしなかった。

 

 もちろん、彼らが何を書いたか、どんな人生だったかは把握している。

 

 その上で、かなり新機軸を出した。英語版がいつ出るのか、日本語版はいつになるかわからないが、楽しみにしていただくとうれしいです。