最近いろいろな人と話して複数の方がおっしゃっていたんだけれども、日本には結局小選挙区制は合わなかったのかもしれない。二大政党制に移行することを期待して始めたけど、どうも政党が2つに収斂することにはならず、むしろ多極化している。

 

小選挙区と比例代表を併用しているわけだけれども、もともとの中選挙区制に戻した方がすっきりするかもしれない。定数1の選挙区に今の多党状況を押し込めようとするのはどうも無理がある。

 

議会制民主主義がアメリカのような二大政党制に収斂するというのは一つのイデオロギーで、すべてのイデオロギーと同じように現実とは異なる。とりわけ、もともと八百万の神の日本では、そのようなマインドセットは根付きにくいのかもしれない。

 

とはいっても、中選挙区制に戻すのはたいへんなエネルギーが必要で難しいかもしれない。今の日本は、今報じられている政治資金の問題などの個々のイシューに場当たり的に対応するのが精一杯で、大きな構想で現状を変えていくエネルギーを欠いているように見える。

 

追記。システムができるとそれに対する優等生が生まれる。システム自体を壊すのは優等生の1万倍のエネルギーが。