エネルギー問題は、全く楽観できないと思う。化石燃料の廃止が言われているけれども、ほんとうに実現できるのだろうか。

 

再生可能エネルギーは響きは美しいが、風力にしても太陽光にしても、環境破壊につながる側面がある。とりわけ、メガソーラーは単に生態系を破壊して人工物に置き換えているに過ぎず、バイオマスに対する負荷が大きい。

 

結局、人間中心主義から離れたdeep ecology https://en.wikipedia.org/wiki/Deep_ecology… の視点から見ても、原子力、及び核融合が(もし実現できるならば)最も環境負荷の低いエネルギー源という結論になると思う。

 

エネルギー問題で見逃せないのは、今後、計算にともなうエネルギー消費が増える見込みであること。人工知能のモデルを回したり、自動運転、情報ネットワークなど、ムーアの法則でエネルギー効率が良くなったとしても回す計算量自体が増える。

 

おそらくは徒花で終わるブロックチェーンはおいておいても、これからの人間文明は常にバックグラウンドである程度の計算を回す方向に進化する可能性が高く、エネルギー需要は効率化を測っても増大する見込みである。

 

計算量の増大というシナリオを考えると、原子力、核融合(もし可能ならば)を含めたあらゆるエネルギー源を使っていくしかない。あるいは文明の情報的高度化をあきらめるかだが、人間のアニマルスピリッツはそれを許さないだろう。例えばイーロン・マスク。

 

追記。結局、エネルギー問題ですべてを解決する銀色の弾丸はないのではないか。