人工知能が発達すると、人間の仕事がなくなったり、やることがなくなったりといったことがあるんじゃないかと言われる。例のオックスフォード論文でも、各仕事で計算の占める割合を推定して、人工知能で置き換わる部分を議論していた。

 

そもそも人間が行っている計算のすべてが人工知能で置き換わるのかについては議論の余地がある。意識的超越がある可能性もある。それとは別に、人間にはケインズの言うアニマルスピリッツがあるから、人工知能がどんなに発達しても人間が無為になることはないのではないか。

 

人工知能の発達によって、何もしなくても暮らしていけるデジタルエデンができたとしても、アニマルスピリッツがある以上何かをやり続ける。それは、新しい環境や資源を探索してきた生物としての長年の行動様式で、人工知能の出現でもその部分は変わらない。

 

人工知能とアニマルスピリッツの関係については、昨日の英語のツイッターでも論じたし、今朝配信する予定の「街頭脳テレビ」のエピソードでも話している。人工知能は人間のアニマルスピリッツだけは置き換えられないだろう。

 

追記。アニマルスピリッツとは、つまり逸脱でもあるわけで、それは、次の日の連続ツイートでも扱うことにしました。