朝、ワシントンを走った。ユニオン・ステーションは初めて行った。ここからいろいろなところに列車で行けるんだなあと思った。そこから連邦議会に向かったけれども、記憶とは違っていた。

 

以前訪れたときには、建物のごく近くまで行けて、そこでさまざまな人が訴えかけをしたり、アピールをしているのも見えたのだけれども、今回は、連邦議会がまだかなり遠い敷地一体が柵で囲まれていて、そこから先に入ることができなかった。

 

おそらくはトランプさんが落選したあとにその選挙結果を認めなかったことと関係しているのだろう。あの時、乱入があって、それ以来、連邦議会の警備が強化されてしまったのではないか。アメリカの民主主義のかたちが少し変わってしまった印象があった。

 

一方、近くのナショナル・モールでは、大きな集会が開かれていた。イスラエルとアメリカの連帯をうったえる集まりで、多くの人がイスラエル国旗を持っていた。何万人もの規模だったのではないか。あとで見たニュースでは「平和的な集まり」と報じられていた。

 

一方では連邦議会の警備の強化があり、もう一方ではイスラエルとの連帯の集会がある。アメリカの民主主義は動いている。私はそんな様子をみながらランニングして、ホテルに戻り、学会会場に向かった。日本はこれからどうなるのかなと母国を思った。

 

追記あり。アメリカはいろいろ問題があっても、それぞれの人が自分の思いをストレートに表明しているところが、ダイナミズムにつながっているのだと思います。