なぜかは知らないけれども、立ち食いそば、駅そばが大好きだ。しかも、生たまごを落として、七味をたくさんかけて食べるのが好きだ。プロトコルも確立していて、まずは生たまごをそばの下に隠す。

 

そうやってそのまま食べていって、良きところで、「あっ、こんなところにたまごが」と「発見」する。自分で隠したんだから、本当は白々しいのだけれども。それで、そのたまごを、一気に飲んでしまう。

 

生たまごをそばの下に隠すのは、温めるという意味もあるのだけれども、ぼくがそばを食べている数分間くらいでは、もちろん生のままである。それでも、その時間の中で、なんとなく、汁になじんでいて、ほんのり温かくなっている気がする。

 

七味、ないしは一味は、びっくりされるくらいかける。まずは、そばの上に赤い点がぱーっと広がっているのが好きである。それと、七味の風味がスープに広がって、ある種、スパイススープみたいになっているのが好きである。

 

立ち食いそばの汁は、すべて飲み干す。この汁のおいしさゆえに食べているという部分も30%くらいはあるように思う。あと大好きなのはネギで、多ければ多いほどよい。もっとも最近はネギも高いようだから、少ししかなくても、お店の経済を考えて納得する。

 

問題は具で、かき揚げが好きだけれども、ちくわ天も捨てがたい。ほうれん草とかもいいけれども、肉系は比較的避ける。生たまごを落としたその純粋さが損なわれる気がする。天かすは入れるとしても少し。きつねは美味しい。

 

ラーメンとそばは、ぼくの大好きな麺類の二巨塔だけれども、後者の方が少し健康に良い気がする。なぜかと言えば前者はどうしてもあとでごはんを投入してしまうからだ。みそも豚骨も投入する。しょうゆラーメンだと比較的投入しないので、それもいいかもしれない。

 

追記。そばはシンプルで、基本的に江戸時代から変わっていないのがすごい。すでに完成されたクラシックなたべものと言えるだろう。