ジャニーズ事務所を批判するひとたちと、擁護するひとたちが、ネット上でぶつかっていて、まるで「ジャニーズ内戦」のようだ。

 

こうなると、ぼくは心が引けてしまう。少数派の立場には慣れているけれども、世論を二分するような状態でどちらかに立つのは苦手だ。

 

番組に出るかどうか、コマーシャルが続くかどうか、それぞれの立場でいろいろおっしゃっている方がいる。記者会見のやり方や、その場でのふるまいについて、意見がとびかっている。

 

どちらも譲らなくて、熱があるけれども、その熱がぼくは得意ではない。

 

こうなってしまうと、むしろ、そのようなぶつかり合いとは遠く離れたところにある、もともとひそかにあって美しいもの、きれいなもの、深いものに心を向けたくなる。

 

もともと、メジャーなもの、メジャーな場所が、本音を言えば、それほど好きではない。

 

今のジャニーズ内戦、Johnny's civll warが、日本のポップカルチャーの書き換え、勢力図の変化をめぐるものだとするならば、ぼくはその戦場から離れて静かな時間を過ごしたい。

 

そのように思う人たちは案外少なくないはずだ。

 

そのような人たちは、最初からジャニーズが輝いていたように見えた「メインステージ」から遠いところにいたし、いたいのだろう。