先日は、宇都宮で講演会があって、日帰りした。行き帰りの新幹線は爆睡していた。東京駅から、小林秀雄賞の授賞式とパーティーが行われるオークラまで歩いた。歩いているときは、ずっと、英語で人工知能関係の最新のトークや議論を聞いていた。

 

途中、日比谷公園でベンチに座ってしばらく仕事をした。気持ちのいい季節で、周囲にもくつろいでいる人たちがいた。中国語を話している家族たちが、たのしそうに歩いていた。

 

オークラについて、小林秀雄賞と新潮ドキュメント賞の授賞式とパーティーに出た。受賞された平野啓一郎さんと三浦英之さん、おめでとうございます。

 

小林秀雄賞は今年が第22回で、私がいただいたのは第4回だから、もう18年の年月が流れたことになる。あの時、受賞作の『脳と仮想』のことを、新潮社の佐藤隆信社長が「ノート貸そう」とジョークで言われていたことを思い出した。

 

新潮社の金寿煥さん、北本壮さん、葛岡晃さん、足立真穂さんといったおなじみの編集者さんたちとお話したり、養老孟司さん、甲野善紀さんとお話したり、中森明夫さんといろいろ言葉を交わしたり、望月衣塑子さんとお話したりなど、たのしい時間だった。

 

追記。このような文学賞の授賞式が秋にあるのは、収穫の季節ということと無関係ではないと思う。人間はそのような感覚によって動いていく。

 

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