ランニングをしていて、途中で木立の中で立ち止まって、英語の動画を2分くらいとる。いつものルーティーンだ。

たいてい、蚊がわらわらよってきて、何箇所か咬まれるんだけど、まっ、いいか、という感じでやり過ごしている。

2、3日前、いつものようにそうしたら、走っているうちになんだかかゆくなってきた。

どうも、この季節(夏の終わり)の蚊は、産卵のためにパワーアップしているらしいということを後で知った。

それで、大きな通りに出て、わたる前に、安全を確認するついでに、かゆいなあと、足のふくらはぎのあたりを、もう一方の足でわれながら器用にかいていた。

 

そうしたら、間の悪いことにというか、いいことにというか、ちょうど、ママチャリに乗ったおばさまが通り過ぎた。

 

それで、そのおばさまが、ぼくが足を足でかくのに立ち止まっていたのを、どうやら勘違いして、その自転車が通り過ぎるまで親切に待っていてくれていると思ったらしかった。

 

それで、大げさなくらい、「すみませんねえ、すみませんねえ」と頭を下げて通り過ぎていかれたので、ぼくも、思わず、「すみません!」と頭を下げてしまった。

 

すみません、ほんとうはおばさまの自転車を待っていたんじゃないんです。ただ、足がかゆかっただけなんです(笑)

 

間合いというのは不思議なもので、人と人との御縁の中にするりと入っていく。

 

 

(クオリア日記)