たまには軽い話題もいいだろう。ぼくはほんとうにいろいろ間違えられるのだけれども、これはリアルに、葉加瀬太郎さんと間違えられることがある。つい先日も、街で入ったお店でマジマジと見られて、「葉加瀬太郎さんですよね!」と言われた。

 

ぼくと葉加瀬太郎さんは、よく見れば似ていないんだけど、ちょっとふとっちょでもじゃもじゃというところがかぶっているのだろう。以前、旅ランしていたときも、地元の中学生に「葉加瀬太郎が走っている!」と言われたことがある(笑)

 

職業も時々間違えられる。「脳科学者」という言葉が出てこないようで、「のうがくしゃ」と言われる方が時々いらっしゃる。その度に、「農業をやる学者?」とか、「いよー、ポン!」とお能をやる学者? と脳内変換されてしまう。

 

ライフワークである「クオリア」もよく間違えられて、「クリオネ」とか言われることがある(笑)。また、池上高志は、会ってしばらく経った頃の学会の後のカラオケで、「エオリアエオリア〜」の歌を「クオリアクオリア〜」と歌っていたことをぼくは忘れはしない(笑)。

 

ぼくが通ったのは東京学芸大学附属高校だけど、これも、当時、よく「芸大附属高校」と間違えられた。その度に、自分は偉大なる芸術家を目指すアーティストの卵なんだ! という脳内変換が起こった(笑)。

 

このように、さまざまな「あ〜勘違い」にさらされてきた私だけれども、最新のトレンドは、私が英語で書いて国際的なベストセラー(マジで)になっている「ikigai」について、「生きがい」を「やりがい」と勘違いして言われることがあるということである(笑)。

 

昨日のエンジン01のシンポジウムでも、「茂木さんの言っているやりがいが・・・」などと言われて、その度に「あの〜〜いきがいなんですけど。」と脳内では変換して黙っていた。

 

以上のように、なんだかぼくの人生は勘違い、間違いが多いもののように思う。太宰治は「恥の多い人生を送ってきました」だが、ぼくの場合は「勘違いの多い人生を送ってきました」ということになるのかもしれない(笑)。

 

 

追記。しかし、人生における最大の勘違いは一生気づかないまま終わるかもしれず(笑)。しかも、それが全人類に共通だったりする(爆)