今日のNowVoiceでもお話したんだけど、ネットで時々見かける言葉で、よく意味がわからないものとして「いっちょかみ」というものがある。どうも、インフルエンサーになりたい人? や話題になりたい人が、なにかのテーマにちょっと口を出すみたいな事象を指すらしい。

 

「いっちょかみ」という言葉自体は、少なくとも数年前から、あるいはその前からあったように思うけれども、ずっと「違和感」があって、今朝、NowVoiceを話すとき、あ〜とその違和感が少し焦点がしぼれてきたのでこうやって書いている。

 

「いっしょかみ」とか書いている人が思い描いているのは、誰かが、とにかく話題になろうと思って、ちょっとでも社会でバズっているテーマに横から口を出すというか、なにかコメントを言う、というイメージだと思う。

 

そういう「いっちょかみ」の人も、中にはいるかもしれないけれども、人間というのは生きている中でいろいろ興味を持つものだと思うし、好奇心もあるだろう。だったら、いろいろなテーマに関心を持ってなにか話したり書いたりするのは、当たり前じゃないかと考える。

 

ふだんその人がやっていることや、活動している分野じゃないけど、社会の中で関心が集まっているテーマに興味を持ってなにか言うというのはごく自然なことで、そういう好奇心とか興味を「いっちょかみ」という言葉で揶揄する風潮は、ずいぶんとひねくれていると私は思う。

 

追記。改めて思うのは、「いっちょかみ」という言葉を使うひとって、底意地が悪いなあということ。キラキラの好奇心でいろいろなことに興味を持つ人の方がはるかに好きだ。