ツイッターがXになった件だけど、ぼくは未だに「ツイッター」と言い続けているし、「ツイート」とも言っている。思うんだけど、「ツイッター」や「ツイート」、「リツイート」などは、事実上のスタンダードだったので、固有名詞というよりも一般名詞と考えることもできるのではないか。

 

「ツイッター」や「ツイート」がもはや一般名詞だとすると、そのような機能を実現しているサービスとして「X」をとらえることができる。つまり、「X」は「ツイッター」でもあるし、「リポスト」は、「リツイート」でもあるのだと思う。

 

ところで、昨日グライムスのライブに伴って日本に来ていたイーロン・マスクだけれども、どうやらツイッターからブロック機能をなくしてミュートの機能を高めることを検討しているらしい。これは合理的なことだと思う。

 

イーロン・マスクのツイートによれば、「パブリックなポストをブロックすることに合理性がない」という趣旨のことを言っているが、たしかに、現状のブロック機能で、その人のツイートを見ることができない状態にすることには合理性がない。

 

一方、特定のアカウントのツイートを自分が見なくてすむようにする「ミュート」の機能には合理性がある。イーロン・マスクが言っているように、「ブロック」機能を廃止して、「ミュート」機能を強化することが、合理的な変化の方向だと言えるだろう。もともと私個人はブロックは一切しない。

 

ツイッターからブロックの機能が廃止されれば、今まで問題とされてきた、政治家などの公人がユーザーをブロックしてその発信が見られなくなる事象もなくなる。イーロン・マスク氏はその言動が社会を騒がせるけれども、ある種の合理性を追求していることは間違いないと思う。

 

追記:以上の連続ツイートをしたあとに出てきた情報として、iPhoneやグーグル系スマホでは、ブロック機能がないとアプリとして登録できないという状況があるようです。しかし、上のような実質的な意味を考えると、ユーザー保護という視点からも、ブロック機能よりもむしろミュート機能の高度化の方が合理的なように思います。

 

(クオリア日記)