ぼくが小学生の頃、「バイオリズム」というのが流行って、いまから考えるとトンデモだったんだけど、自分のコンディションのいくつかのパラメータがサインカーブみたいなので表せるという話で、一時期熱心に計算したことがあった。考えてみればそんなはずがあるはずがない(笑)
バイオリズムはトンデモだけど、自分の志向性や関心などに単純な三角関数では表せない脈動があることは事実である。昨日あるきながらLex FridmanのpodcastにあがったJoscha Bachの回を聴きながら、しばらくこのジャンル聞かなかったけどまた戻るかもと思った。
読書なども、一時期あるジャンルを離れてまた戻ってくることがある。お風呂の中で読む「お風呂本」、このところ何週間かきわめてテクニカルなものだったんだけど、昨日から内田百閒の『まあだかい』を読み始めていて、またしばらく百閒モードが続くかもしれない。
無意識の中にある自分の関心や志向性がどのように変化していくかということは、いわば、潮流を読むようなもので、思わぬかたちで移ろっていくし、外部からの影響ももちろん受ける。ちょうど今朝上げた脳の教養塾メンバーシップ向けの動画でも話しているところである。
私の心の中には魚の群れがいて、それが動き回っている。今どっちの方に泳いでいるのか、無意識の中に探りを入れてそれによって自分の選択や行動を変えていくのが人生のヨロコビの一つである。