昨日、お昼に入った中華料理屋さん(注文したのはレバニラ炒め)で、ちょうど高校野球の千葉大会の決勝が放送されていた。8回の裏に2点リードされていた専大松戸が追いつき、9回の裏に劇的なサヨナラ勝ちした試合だった。負けた習志野のエースががっくり肩を落として泣いているのが気の毒だった。

 

ちょうど、入ったときが8回裏のクライマックスで、そのあたりから、13時からはサブチャンネルで放送するからコントローラーのここを押せ、というお知らせが画面に出ていた。ぼくは、続きみたいなあ、でも、お店の人に言うのもなあ、と思って迷っていた。

 

ぼくの座っていたテーブルのちょっと先に、一人するどい感じのおじさまがいらして、やはり高校野球を見ていた。13時になって、ニュースになってしまったけど、そのおじさまはクールな感じでそのままだった。おじさまも高校野球の続きを見たかったろうになあ、と思った。

 

今サブチャンネルで高校野球をやっているから、変えてくれませんか、とお店の人に頼もうかとも思ったけども、それももうしわけないので、どこかにコントローラーがないかなあと店内に目を走らせたけれども、見当たらなかった。なので、まあ、仕方がないかと諦めかけていたその時である。

 

13時5分にNHK総合のニュースが終わったら、その瞬間、ぼくの前の方のテーブルに座っていたするどい感じのおじさまが、ぼくからは見えないそのテーブルの一角からコントローラーをさっと取り出して、慣れた手付きでチャンネルを高校野球に変えた。最初からそのおじさまが牛耳っていたのだ(笑)

 

ぼくは初めて入った中華料理屋さんだったので、様子がわからなかったのだけれども、そのコントローラーのおじさまは常連さんで、ちゃんと5分間のニュースを見て、それが終わったタイミングで高校野球のサブチャンネルに変えたらしい(笑)。最初からそうとわかっていたら、やきもきしなかった(笑)

 

確かに、5分間ニュースを見てから、高校野球千葉大会決勝どうなっているかな、とそっちのチャンネルにするというのは最適な視聴行動と言えた。初めて入った中華料理屋さんで、常連のおじさまのするどいチャンネルさばきで快適なテレビ視聴体験ができたのだった。