今朝のVoicyでも話したけど、昨日はいろいろ詰まっていた。まずは朝のシラス。情報熱力学や、量子ベイズ主義、シャノンの情報概念、相互情報量、対する意味など、ふだんから考えている「物質と情報」の話をしたけど、事前にノートに10頁くらい話す内容をメモしてもいた。

 

Tokyo FMは、「星くずの片隅で」が公開される香港の映画監督ラムサム(林森LAM Sum)さんがゲストだった。事前に監督の映画2本を見て、あとはやろうと思ったら無限に準備がある。例えば監督の通った香港香港演芸学院(公立の芸術大学)についての下調べとか。

 

 

 

朝日カルチャーセンターのパワーポイントは、昨日は172枚だった。創造性に関する認知神経科学、LLMの長いプロンプトにおける位置依存性、人工知能をめぐるさまざまな議論、そして最新の芸術動向など、盛りだくさんの内容で、その準備にはそれなりに手間がかかる(笑)。

 

シラスにせよ、Tokyo FMの収録にせよ、朝日カルチャーセンターにせよ、都内を移動しながらあれこれと準備をしている時が一番大変で、本番を迎えるとむしろ「休んでいる」感じになる。もちろん知性や感情をフルに使っているのだけれども、一人で働いている時に比べるとラクなのだ(笑)

 

昔、「脳を活かす勉強法」を出したときに、「鶴の恩返し」勉強法のことを書いたけれども、(この名前は編集者が考えた)自分でなにか作業をしている時は凄まじい集中なので、あまり人に見せられないという感じはずっとある。相手がある本番の時間は、むしろラクなのだ。

 

昨日のように外部的になにかアサインメントがある日(例えば大学の授業とか)は、その準備でいろいろ動くけれども、それがなくなった瞬間に論文とか本とかリサーチとかいろいろな仕事が10年分くらいある。結局ずっと働いているんだけど、フローなので、ストレスはない。走る時だけは頭が空っぽだ。