今日のNowVoiceでも話したのだけれども、日本のスタートアップ界隈は、「テストステロン満開兄ちゃん」みたいな人が多くて、どちらかというとマイルドヤンキー的で、金儲けてやるとか、資金調達してやるみたいな雰囲気はあるけど、知性とかオタク度が足りない感じがある。

 

新幹線のグリーン車の中も、以前はいかにも日立〜東芝〜みたいな背広を来たおじさんがいたのに、最近はTシャツ来てだらしない格好でうぇ~みたいなテストステロン満開兄ちゃんが目立つように思う。

 

テストステロン満開兄ちゃんが、金儲けてやる、ビッグになってやる、資金調達してやる、みたいになっているのはいいのだけれども、例えばOpen AIのSam AltmanやIlya Sutskeverとかと比べると知性もオタク度も足りない気がする。このあたりが日本の限界なのだろう。

 

小泉郵政改革以来の日本の「新自由主義」的な風潮の中で、マイルドヤンキー的な兄ちゃんはあちらこちらにいるけれども、いかんせんBig Bang TheoryのSheldon Cooperのようなややこしいオタク知性の要素が足りない。スタートアップも小粒になって、余った資金や小さな市場のぶんどり合戦になっている。

 

このあたりの事情は、タクシーに乗ると流れてくるスタートアップの広告の小粒感ともつながっていて、日本全体がマイルドヤンキーのウェーで支配されている感じがする。もっと、ややこしいオタク的知性と結びつく流れができないと日本経済の停滞感は打ち破れないだろう。

 

テストステロン満開兄ちゃんたちは、自分がややこしいオタク的知性を身につけるか、あるいはそういうオタクたちと組む以外に、日本のスタートアップ界隈の停滞を打ち破る方法はないと思う。しかしメディアを含めた日本全体が反知性主義のマイルドヤンキー感で覆われているので、なかなか難しい。