プーチン「は~い、どうもどうも、プーチンです」


ゼレンスキー「ゼレンスキーです!」


プーチン&ゼレンスキー「ぼくたちの漫才、聞いてくださ~い!」


プーチン「君のマリウポリをこちらに渡せ!」


ゼレンスキー「プーチン、断っておくが、『マウリポリ』はウクライナ語で、『ふさふさの毛』という意味ではないよ!」


プーチン「いいから『マウリポリ』を渡せ」


ゼレンスキー「だから、『マウリポリ』は、『有名コメディ番組主役の権利』という意味じゃないって」


プーチン「あのなあ、マウリポリは、ドネツィクの都市に決まっているだろ!」


ゼレンスキー「ああ、そっちか!」


プーチン「とぼけるな!」


ゼレンスキー「ごめんごめん、『君のマリウポリをこちらに渡せ!』っていうから、ぼくが持っているもので、君が欲しいものと言えば、『ふさふさの毛』か、『有名コメディ番組主役の権利』かと思って。」


プーチン「ほっとけ!」


ゼレンスキー「あっ、ひょっとして、欲しいのは国民的人気?」


プーチン「あのなあ」


ゼレンスキー「あっ、そうかそうか、ノーベル平和賞か」


プーチン「そういんじゃないわ」


ゼレンスキー「そうかあ。じゃあ、君が欲しいマウリポリは、やっぱり、ドネツィクの都市のこと?」


プーチン「君は、ふざけているのか?」


ゼレンスキー「マジレスすれば、君からそんな無茶な要求をされて、ふざけるの当然だろう。ぼくはコメディアンなんだし。笑いでごまかすんだよ。」


プーチン「ちょっとは真面目に答えろよ!」


ゼレンスキー「ごめんごめん、今、古いウクライナ語の辞書を見たら、『マウリポリ』には、『ふさふさの毛』っていう意味があると書いてあったわ。」


プーチン(目を輝かせて)「ほんとうか?」


ゼレンスキー「プーチン、ごめんごめん、じゃあ、ぼくのマウリポリ、ふさわふさの毛をあげるわ」


プーチン(感激の涙を流して)「ありがとう友よ。じゃあ、停戦に合意することにする。」


ゼレンスキー「あっ、ちょっと待ってね、プーチン」


プーチン(不安そうに)「どうした?」


ゼレンスキー「あのね・・・」


プーチン「うん・・・」


ゼレンスキー「ロシア軍が特別軍事作戦とか言って、マウリポリ破壊つくしちゃったから、プーチンくん、君にあげるふさふさの毛、なくなっちゃった。」


プーチン「なに~もう全面戦争だ!」


ゼレンスキー「もともとは君が勝手に攻めてきたんじゃないか! 自業自得や!」


プーチン「あっそうか。」


ゼレンスキー「もうええわ!」


プーチン&ゼレンスキー「どうも失礼いたしました~~!」