愛子さまの成人されて初めての単独記者会見を拝見した。


 ほんとうにのびやかで、ほほえみに満ちていらして、自然な心づかいにあふれていらして、すばらしいお人柄が伝わってきた。


 印象的だったのは、「どこでも眠れる」というエピソードと、ご自身の関心のおありになることをお話していると「日が暮れる」とお話になったときのやわらかなご様子だった。


 皇室の一員として、国民によりそい、その幸せをねがうというご姿勢が伝わってこられて、なんだかそこにぱっと明るくはなやかな光がまいおりたような、そんな気持ちになるご会見だった。


 ここからは皇室典範だとか、時代のめぐり合わせだとか、いろいろなことがかかわることになるけれども、愛子さまが、仮にもし将来天皇になられることがあるとするならば、英国のエリザベス女王のようなすばらしい存在になるであろうということが確信されたご会見だった。


 愛子さまの今後のますますのご活躍を祈ってやみません。

 茂木健一郎