ある駅で、トイレに行こうと思っていた。

 そうしたら、おじさまが、ものすごく速い歩き方でトイレに行こうとしているのが見えた。


 まるで、氷の上を「いそがなくちゃいそがなくちゃ」と歩いているペンギンのように。


 それで、そのおじさま、「大」と「小」のどちらなんだろう、と興味がわいてしまった。


 ぼくもトイレに行くところだから、ペンギンをおいかけるペンギンのように小走りでついていった。


 途中で、おじさまの歩きかたからして、「小」の方なんじゃないかと思った。


 そうしたら、一足先にトイレに入ったおじさまは、やっぱり小の方に立っていらした。


 ああ、よかった。間に合って、良かった。


 ところで、英語では、小、大は、no.1、no.2っていうね。


(クオリア日記)