ビートたけしさんとか、タモリさんは、収録のときにはほんとうに危ないことを連発していて、それが面白い。
ご本人もこれは編集で使われないなあ、とわかっていてお話になっている。
もっとも、どこまで使うか制作側の技量と気合を試しているところもあるのかもしれない。
そのことが、現場の雰囲気を盛り上げるのに役立つところもあるからさすがだと思う。
生放送だと、さすがに抑え気味になるかもしれないけど、ビートたけしさんが言うことを文字通り受け止めて真剣に論評するというのは芸に対するリスペクトが足りないと思う。
しゃれとか冗談には、世の中の幅を広げ、なめらかにする大切な役割がある。
そこでゆるんでしなやかになった心の中から、やがて真実が立ち上がってくる。
(時事評論)