ムーミンだけど、数年前、フィンランドで学会があったときに、ムーミン博物館を観に行った。


 その時、作者のトーベ・ヤンソンさんのイラストの原画が展示されていて、二つのことに驚いた。


 一つは、サイズがとても小さかったこと。


 もう一つは、一つひとつのイラストが細密に描き込まれていて、その密度が高く、圧が強かったこと。


 そうか、こんな小さな紙で、ペンで描いて、一つの世界を立ち上げることができるんだなと思ったことを鮮明に覚えている。


(クオリア日記)