5月14日のクオリア日記で書いたように、


https://lineblog.me/mogikenichiro/archives/8463945.html


 鳩山由紀夫さんは、今まで、吉野家も、松屋も、すき家も、なか卯も、とにかく牛丼というものを食べたことがないとおっしゃっていた。


 それで、波頭亮さんと私が牛丼のおいしさについてあれこれ言っていると、突然ぱっとおもい出したように、「ああ、そうだ、私も、ざくろの牛丼を食べます。」と赤坂の高級店の名前がいきなり出て、さすが、鳩山さんと笑ってしまったのだった。


 ところが、今日、お目にかかっている時に「事件」が起こった。


 なんと、鳩山さんが吉野家の牛丼を食べたというのだ。


 「いやあね。あまり、あなた方が吉野家、吉野家と言うから、芳賀くんが買ってきてくれて。」


 芳賀さんは、鳩山さんの秘書さんである。


 「衆議院議員会館の中にあるんですよ。それを買って、事務所まで持ってきてくれて。」


 それで、波頭さんと私はまた笑ってしまった。

 さすが鳩山さん、吉野家の牛丼のお持ち帰りと言っても、衆議院なのである(爆)。

 そこから、私と波頭さんによる鳩山さんの質問攻めが始まった。


 「生たまごはついていましたか?」

 「生たまご・・・そんなものはなかったなあ。」

 「おしんこは?」

 「おしんこ・・・なかったなあ。」

 「味噌汁は?」

 「いや、なかったなあ。」

 「豚汁は?」

 「なかったなあ。」

 「紅しょうがは?」

 「なかったなあ。」

 「七味とうがらしはかけましたか?」

 「いや、とうがらしはかけなかったなあ。」

 

 どうやら、鳩山さんは、吉野家の「システム」がよくわかっていないようだった。

 それでも、鳩山さんが、吉野家の(おそらく)「並」をお持ち帰りで食べたことは、間違いがないことのようだった。


 ウェルカムトゥーヨシノヤ、ミスタープライムミニスター!


 健啖家の波頭さんがいろいろ説明し始めた。

 「ぼくは、いつも並を頼んで、それに追加で牛皿をつけるんです。それと、肝心なことは、つゆだくにすることで。」

 そこで、鳩山さんがビビビと反応した。


 「つゆだく? それはなんですか?」

 「いえね、つゆを多めにかけることなんですよ。お好みなんですが。」

 「ああ、そうですか、つゆだくとか時々みなさんが言っているのは聞いていたのですが、なんのことかと。じゃあ、ぼくもつゆだくがよかったなあ。つゆがもう少しあった方がよい、という感じだったのね。」


 すごい!

 鳩山元総理が、吉野家についての経験値を上げられた。


 自分は、「つゆだく」がいいのだとわかられた!


 波頭さんが、にやにやしながら、「赤坂のざくろの牛丼にくらべると、肉が小さくて細切れだったでしょう。」

 「そういえばそうだなあ」と言う鳩山さんの顔を見て、ぼくは思わず笑ってしまった。


 総理、今度は、ぜひ、つゆだくの並を、たまご、お新香、豚汁をつけて。そこに紅しょうがと七味とうがらしを投入して、ぜひ!

 以下、鳩山さん四变化!(笑)


「衆議院会館から、芳賀くんが」



「たまごは知らないなあ」




「豚汁はついていなかったなあ」





「つゆだくがいいなあ」



(クオリア日記)