昨日、仕事を終えて、新宿三丁目あたりを抜けていたとき、なんだか夢の世界にいるようだった。
午後8時ちょっと前だったんだけど、池林房とかはしまっていた(定休日だったのかもしれないけど)。
報道されたように、末広亭もしまっていた。
ところが、開いている店は開いていて、みんなオープンエアで椅子とかテーブルが出て談笑しているんだけど、グラスの中を見ると、どうみてもワインだ(笑)。
あれれ、と思いながら歩いていたら、あちらの店でもこちらの店でも、お酒が出ているみたいだった。
まあ、気持ちはわかる。
いろいろな意見があるだろうけど、気分は伝わってくる。
だって、緑のおばさん、都民にはああしろ、こうしろ、あれはするな、これはするな、と言っていながら、自分たちでは何もやっていないに等しい。
検査数の国際的に見て劣等生以下の地べたをはっているさらにそれ以下の惨状について何か言うのも疲れたし、そういうことを書くとうようよとどこからかわいてくるランサーだかなんだか知らないけど匿名アカウントの工作員みたいな顔の見えないわけのわからない人たちにも飽きたし、とにかくうんざり、という気持ちはわかる。
政治家とか統治機構は予算とか権限を寄託されているんだから(もともとは彼らのものではないんだけど)もう少し賢くちゃんとやると思っていたけど、ここまで無能でバカなのかとあきれた2021年の東京の新宿三丁目で、人々は普通にお店でお酒を飲んでいて、まるで夢の世界のようだった。
ぼくは自分のことは自分で守るしかないんだよなあ、と思いながら、iPhoneでパルジファルを聴き始めた。
(クオリア日記)