どうでもいい人にとってはどうでもいいことだと思うんだけど、ぼくにとっては驚愕のことがあったので書く。


 仕事をしながら、カラヤンがバイロイトで録音したマイスタージンガーを聴いていたんだけど、その最後のさいごにびっくりすることがあった。


 ぼくはニューヨークのメトロポリタン・オペラが今一つ苦手で、その理由は、歌手が一流だったりお金をかけているのはわかるんだけど、長年やっていたレヴァインの指揮が今ひとつ合わなかったということや、演出が平凡とかいろいろあるんだけど、最大の理由の一つは、オペラの音楽が最後の音符まで終わる前に、幕が閉まり始めると拍手が始まるという点にあった。

 

 ニューヨーカーは、オペラをミュージカルだと思っているのかよ、ちゃんと最後まで聞けよ、と思っていた。


 実際、東京を始め、各地のオペラ劇場では、音楽は最後の音符までが作品だから、幕が閉まり始めても最後まで聴いてそれから拍手するというのが通例になっていると理解している。


 ところが、カラヤンが、しかもバイロイトで録音したこのマイスタージンガー、最後、まだ音楽が鳴っているのに拍手している。(笑)。



 おいおい、バイロイトでそれをやるか(笑)。


 当時はそうだったのかなあ。今のバイロイトでは考えられないけど。


 マイスタージンガーという演目の持つ属性もあるかもしれないけど。


 誰か、このあたりのこと詳しい方は教えてください。


 メトロポリタンだけだと思ったら、バイロイトもだった(笑)


(クオリア日記)