コメディについていろいろ誤解があるんだけど、差別や偏見を扱うときには、そのようなバイアスにとらわれている人を登場させて、それをメタ認知して笑うことで、そこから自由になる。
自身がリベラルなコメディアンが、わざと偏見に満ちた人物を演じて、それに対して周囲の人がドン引きする、というようなスタイルがしばしば用いられる。
一部のスタンダップコメディアンなどが暴走して偏見自体を語ることはあるかもしれないけど、それはある種のはねあがりであって、コメディのベストプラクティスではない。
BBCや三大ネットワーク、ネットフリックスなどの大手がお金を出してhigh stakesでつくるsituation comedyやmockumentaryにおける差別の扱い方は、ほぼ以上に述べた文法に従っておりまず例外はない。
(クオリア日記)