これはぼくの個人的な問題だと思うんだけど、日本のエンタメの主流にあると思われる「ゆるふわ」な感じが苦手で、これは思春期くらいからかなあと思う。


 子どもの頃見ていた青春ドラマとか、『俺たちの旅』の頃はまだひりひりと刺さるものがあったように思うのだけれども、いつからか、ゆるふわな男女が出てきてゆるふわなドラマを繰り広げるとか、ゆるふわな歌詞で順列組み合わせをするという印象が強くなってしまって、トレンディーなポップやドラマがほとんど恐怖の対象になってしまった(笑)。


 そうやって「ふつう」を押し付けられることに、強烈な拒否感がある。


 笑いのこともそうだけど、ぼくは自分が日本社会のメインストリームにいるという印象が全くなくて、どちらかというと少数派だと思っている。


 みんなが話題にしている(らしい)ドラマとか、その雰囲気とか、出ているひとたちの表情がどうも苦手で、食わず嫌いなのかもしれないけど、ネトフリとかアマゾンプライム関係に逃亡している。


 映画館に行って、実写系の日本映画の予告編を見たときにも、同じような恐怖感を抱く(笑)


 もっとも、ぼくみたいな人も世の中にはいるので、少数派は少数派でひだまりをつくってそこに逃げていればいいんだろうと思う。

 

 そんな日本もあるさ。


(クオリア日記)