全員じゃないけど、日本における「インフルエンサー」って、なんちゃってなケースが多い気がして、それは「インフルエンサー(笑)」と書いた方がいいように思う。


 何が(笑)かというと、結局、自分のことばかりということ。


 海外におけるセレブとか、インフルエンサーは、何らかの理由で有名になっているわけだけれども、その知名度を、世の中に良い影響を使うために用いるというニュアンスがある。


 たとえば人権のことだったり、反差別のことだったり、平和だったり。


 ところが、日本の「インフルエンサー(笑)」のツイッターとかインスタグラムを見ていると、終始、自分のことという人を見かける。


 ずっと自分の宣伝をしていたり、ぼくを見て、私を見て、と言っていたり。


 そういうの、インフルエンサーじゃなくて、インフルエンサー(笑)だと思う。


 それは、ぼくだって、自分の本とか、イベントの告知をすることはあるけど、タイムラインがそればっかりだったら自分で嫌になると思う。


 他の人のことを気にかけたり、よいものはリツートしたりリコメンしたり、そんな広々とした響きがほしい。


 ところが、日本のインフルエンサー(笑)には、タイムラインが延々と自分のことばかりというケースが少なくないのは、日本の文化の一つの特徴なのだろうか。


 そこには他者がいない。


 あんまりいいことじゃないと思う。


(クオリア日記)