あと思うのは、どうも日本ではindependent thinker(独立思考者)みたいな文化とか気づきがないんじゃないかと思う。
左とか、右とか、そういうカテゴリー分けできる人は認識できるんだけど、独立して考える人というのはカテゴリーとしてないというか、みんな苦手なんだなあと思う。
ぼくは死刑廃止論者だし、同性婚賛成だし、在日の方に対する差別や偏見は良くないと思っているし、慰安婦は普遍的な人権問題だと思っている。
そういう意味では、普通に「リベラル」だろう。
一方で百田尚樹さんの『日本国記』や竹田恒泰さんの『天皇の国史』は面白く読む。
そうなると、「左」なのか「右」なのかわからなくて混乱する人たちがいるらしい。
単に独立して考えているだけなのに。
『日本国記』を中尾清一郎さんとユーチューブでレビューした時、私が批判的な方向に持っていきたがっていて中尾さんがそうしなかったと勘違いしている人がいるが、リテラシーのなさ、ゲスの勘ぐり極まれりで、そもそも中尾さんがどういう人で何を言うかは長年の友人としてわかっているし、単にバランスをとるために発言したことばを「批判への誘導」みたいに曲解する人は多い。
その時々で、安易にカテゴリー化しないで自分で考えるということができない人が多い。(ネットでは多数)
独立思考者のひながたがないのは日本の教育の大いなる欠陥だが、大人になったら自分で補えばいいのであってもはや自己責任だ。
(クオリア日記)