ゆうぐれの街を歩いていたら、カップルが道を曲がるから、どこにいくのかな、と思ったら、大戸屋に入っていった。


 ああ、これから少し早めのごはんなんだなあ、と思った。ほっとするね。


 その少し先で、床屋さんがあって、おやじさんがドアの方に来ているから、どうするのかな、と思ったら、「開店中」の札をひっくりかしえて「閉店中」にしていた。


 まだガラスの向こうにはお客さんがいて、刈ってもらっている途中。

 でも、もう今日は、新しいお客さんは入れないんだね。


 もう少しだね。

 ほっとするね。


 その少し先の道を、ウーバーイーツのお兄さんが走っていた。

 まだまだデリバリーなんだね。

 これから忙しい時間帯かな。

 でも、もう少ししたら、きっとほっとするね。

 

 そうしたら、ひょっとしたら、さっきの大戸屋に行くかもね。


(クオリア日記)