中国の問題は、キツイなあと思う。


 中国の14億の方々の住む「体制」については、いろいろな可能性があったと思う。


 たとえば、台湾に逃げた国民党の方が勝つて、普通の資本主義国、民主主義の国になっていた可能性もあったと思う。


 それが、たまたま、毛沢東という人がいて、共産党が政権をとってしまって、それが慣性の法則でここまで続いてきている。


 それに必然性は全くなく、単なる歴史の偶然だと思うけれども、一度その体制ができあがってしまうと、あれやこれやで自己正当化して、続いてきてしまう。


 鄧小平さんが経済の自由化して、その延長上で経済発展して、どこかで行き詰まるかと思ったら、人工知能やITと権威主義が案外(表面的には)相性がよくって、むしろ強化されてきてしまっている。


 その中で育った人たちは、そのような体制を当たり前だと思って、批判を中国そのものに対する批判にすり替えて、愛国心だけが膨張する。


 そして、中華民族の偉大なる復興とか言い出す。


 その圧力が香港であんな事態をもたらしている。


 いろいろキツイなあと思う。


 正直、有効な戦略がすぐには思いつかない。


 ワシントンでいろいろ探っているシンクタンクな人たちも、極めて難しい課題に直面している感じでしょう。


(クオリア日記)