尖閣諸島をめぐる中国とのあれこれだけど、ほんとうに大変なことだと思うけれども、戦略論から言えば「棚上げ」しかない。


 そもそも国境紛争というのは主権国家の順列組み合わせのほとんどにおいて生じるものであって(確かアメリカとカナダの間にさえある!)つまりは認知的な失敗である。


 国家の性質からして、主張を変えてすみません、うちの領土ではありませんでしたとなることはほとんど期待できない。


 ましてや中国は今「中華民族の偉大なる復興」みたいなことを憲法レベルの国の最高の目標としているから、「すまん、やっぱり尖閣は日本の領土でした」と言ってくることはまずない。


 だから、戦略論としては、日本の実効支配は確実に守りつつ、棚上げにするように中国を促していくしかない。


 そのためのツールとして、習近平さんの国賓来日とかが使えるのならば、検討することは戦略的には何も間違っていない。


(クオリア日記)