東京都の公衆衛生責任者の堅甲大一(けんこうだいいち)と申します。


 今日は、東京都の新しいコロナ対策について説明させてください。


 感染者数の報告をFAXでやっている、それで、集計に3日かかっている、これじゃ後進国だと批判されていることは重々承知しております。


 そこで、私、堅甲大一、画期的な政策を考えました。

 

 どうせ3日かかるならと、明日から、各保健所から、都庁に向けて、「データ駅伝」が走ります。


 FAXで送っても集計に3日かかるわけですから、この際、保健所、都庁の職員の健康増進のために、保健所から都庁を目指して、データが入ったUSBメモリを持って職員が走ります。


 はい、そうです。延期になってしまった聖火リレーのかわりに、データリレーをする意味合いがあります。


 伊豆諸島などの離島はどうするのか、ですって。


 しまった、堅甲大一、不覚にもそのことは考えていませんでした。


 離島の方々には、メールで瞬時に送っていただくことにします。


 23区もそうした方が速いんじゃないか、ですって。


 都の政策は、効率とは関係ない、伝統と格式にのっとって進めさせていただいているのです。


 これが、世界に冠たる文化都市、東京の誇りであります。


 えっへん。


 明日からの、保健所、都職員による、データ駅伝、お楽しみになさってください。

 

 たとえ、上空をブルーインパルスが飛ばなくても、職員一応、IT後進国の汚名をバネに、倍返しの意気込みでがんばります!


 もちろん、私、堅甲大一も走らせていただきます。


 区間は、新宿大ガード下から、都庁までです。


 えっ、距離が短すぎるんじゃないかって。


 私、堅甲大一、今年53歳です。そろそろガタが来ています。


 どうか、この程度でお許しください。


 以上、東京都の公衆衛生責任者の堅甲大一でした。


(もぎけんのデイリーショー)

(堅甲大一)