二階幹事長が中国に対して弱腰だ、というような意見がネットで散見されるけれども、習近平さんの国賓来日を含め、中国に対してどのような態度で行くのが良いのかはそう簡単な問題ではないと思う。
国と人を簡単に同一視しないことはもちろんのこと。中国政府がこれだからと言って一人ひとりの中国の方とはまた別である。
その上で、国としての中国に対して、戦略論として、英国政府がG5ネットからファーウェイを排除する決定をしたようにデカップル(切り離し)をしていった方がいいのか、あるいはさまざまな経済的、文化的、人的交流を通してコミットして変化を促していった方がいいのか、そのパラメータ配分は自明ではない。
香港、チベット、ウイグル問題にしても同様。
そもそもこのような戦略論におけるゲーム理論的記述はどういうものなのか、アメリカのCIAあたりは定量的に分析しているかもしれないけど、ナイーヴな態度はあまり役にたたないと思う。
とは言っても私だって正解がなんなのかわかるわけではなく、中国の発展はすごいなあと思いつつ、中国の政治文化のあまりの集団主義、権威主義、個人の権利や自由の抑圧に辟易している。
(クオリア日記)