都知事選で、桜井誠さんがあれだけの票数をとった、ということに対して驚きや警戒の分析があったけれども、逆に言えば、「国家」とか「国籍」とかそういうことを古典的、固定的にとらえて、防衛的な政治思想を持つ方は、諸外国を見てもそれくらいはいらっしゃるかなと思うし、ぼく個人はあまり驚かなかった。


 どちらかというと、宇都宮健児さんや山本太郎さん的な路線を支持する人が東京都にあの程度の割合しかいない、ということの方が残念に思う。


 宇都宮健児さんは、アメリカで言えばバーニー・サンダースさんぽい人だと思うけれども、アメリカでバーニーを支持しているような若者を中心とするうねりみたいなのは日本ではない。


 当選された小池百合子さんは地上波テレビっぽい、というか、ゆるふわな人だと思うけれども、なんとなく小池さん、という方が都民にあれだけいらっしゃる、というのがぼくには今の日本の停滞やエッジが立っていない感じと通底している気がして、残念な気がした。

 

 どういう感じの人が、どれくらいの割合がいるかというのは各国によって違うけれども、今の日本はあまりにもゆるふわで脱力系の方が多いように私個人には感じられる。



 

(クオリア日記)