習近平主席の国賓での来日中止の話だけれども、香港であんなにひどいことをしていて、ウイグルやチベットも弾圧の連続で、そもそも中国国内でも最悪の人権状況であることを考えれば、来日に反対するのはよくわかる。


 一方で、日本の国益を考えたり、中国の変化を促すという戦略論としてはどうかわからない。


 特に中国の変化を促すという意味では、一つの選択肢として、来日中止などの強いシグナルを送って、今のやり方は日本は(世界は)認めていない、だからやり方を変えた方がいい、とこちらの意志を伝えるという考え方がある。


 一方で、中国はメンツを重んじる国だから、反発して、かえって頑なになる可能性もある。


 いずれにせよ、中国が長い目で見て良い方向に行くには、関係性を弱めるよりも、コミットメントし続ける方が良いのではないかと思う。


 いろいろな考え方があるのが当然で、それが日本の多様性の強さなんだから、この問題で、一つの線の主張だけが強くなるのはよくないと思う。


 じっくりどうするか考えた方がいい。


(クオリア日記)