昨日、Dommuneのバンクシーのセッションで、関根光才監督がリモートで出ていらして、映画Invisibleの話をされた。
東京で発見され、バンクシーのものとされたネズミの作品(その後都庁に移された)と、その近くに書かれてすぐに消されたFree Refugeesという文字を並列して追った30分あまりの秀作。
昨日までネットで自由に見られたのだけれども、残念ながら期間が終わってしまった。
もし機会があったらぜひご覧になってください。
バンクシーという、ストリートから現代アートに波紋を投げかけ続ける作家の存在と、一般の日本人の意識から消されたかに見える「難民」問題が深いところで響き合う。
創作の文法で言えば、このInvisibleは、ドキュメンタリー作品の最近の文法に則っていて、ナレーションはなく、すべてインタビューを受けた人たちの生の音声で構成されている。
そこもまたとてもいい作品である。
(クオリア日記)