子どもの頃だったから、よく覚えていないけれども、都知事は美濃部さんだった。
それで、美濃部さんの政策とか、その評価とかはよくわからないけれども、知的で、学者っぽくて、という意味だと、今でいうと宇都宮健児さんに似ている気がする。
あの頃の東京は、社会の雰囲気も、有権者も、美濃部さんを当選させる状況だったんだろう。
宇都宮健児さんも、もしタイムトラベルして美濃部さんが都知事だった頃に行けば当選されるのだろう。
今は時代が変わって、日本の選挙はすっかりゆるふわになり、政策論争とかそういうんじゃなくて、「ああ、あのみどりのおばさまなんとなくいいわね」という人気投票になってしまった。
ぼくは山本さんも小野さんも宇都宮さんもそれぞれ良いと思うけど、今回の選挙はみどりのおばさまで決定のようで、未来について真剣な議論とかまともに考えるということなく、すっかりそういうことになってしまっている今の日本は、ほんとうにだいじょうぶかなと思う。
きっとだいじょうぶじゃないんだろうけど、まあそうなっているんだから仕方がない。
(クオリア日記)