ぼくは英語と日本語のツイッターアカウントを持っているけれども、最近は英語のアカウントのエンゲージメントが増えてきたというか、英語圏のツイッターで起こっていることが圧倒的におもしろい。


 BLMの運動も、ついに、作家で活動家のShaun Kingさんが、「白人のキリスト像は抑圧の象徴だから撤去しろ」と言い出した。


 含意はなんとなくわかる。歴史上の人物としてのキリストが、今の「白人」とはエスニックに違っていたことはおそらく事実だろうから。


 一方、ヨーロッパの教会などで、キリストを自分たちの似姿として(いわゆる)「白人」として描いてきたことには、人間の心理として理解できるところがある。


 ただ、それがアメリカの文脈になると、信仰の対象であるキリストが(エスニックには)白人として描かれていることが欺瞞であるとか抑圧であるとか感じる人もいるということだろう。


 とにかくこのところの英語圏の文化的動きは速く、根底からさまざまなものが流動化していく感触がある。


 ぼくは英語のツイッターのアカウントのトレンド設定をスマホとパソコンで片方はUKでもうひとつはUSAにしてウォッチしているが、とにかく動きが速いし根底的で興味深い。


(クオリア日記)