今Netflixで公開されている「13th」は必見のドキュメンタリーである。
2、3年前の作品だけれども、今の状況を理解する上で大切な視点を与えてくれる。
合衆国憲法修正13条は、犯罪の罰として以外は何人も奴隷にならないと書いているけれども、まさに南北戦争が終わったすぐ後から、黒人たちを刑罰によって収容するという新たな「奴隷制」が始まって今日まで続いているというのがこの映画の趣旨である。
よく言われることだけれども薬物の非合法化、特に白人ではなく黒人がよく使うドラッグに関して重罰化することは、結果として実質的な奴隷制を維持する結果になっている。
白人至上主義とか、新大陸で自分たちはろくなこともしていないのに笑ってしまうけれども、人は後ろめたいことがあるときに他人に対して居丈高になるものなのだろう。
KKKがあの映画『國民の創生』にインスパイアされているなど、ディテールもたいへん興味深い。
必見。
(クオリア日記)