1321回
のろまつさん
茂木先生こんにちは。
高校生の男子です。
僕は学校の勉強があまり得意でなく、
英単語や古文単語の暗記モノ、あるいはテストのような期限があって無理やり脳に知識を詰め込むのを求められるものが苦手です。
他人より覚えるのに時間がかかりますし、
何より「来週このテスト8割いかなかったら追試やるからね!」みたいな期限やペナルティのあるものだと焦りが増して苛立ったり、パニックに陥ってしまいます。
強制感に弱いといえるかも知れません。
その反面時事問題だったり社会事情の豆知識みたいなものは好きというのもあるのかスラスラ覚えられるのですが…。
今週も英単語1,000語の小テストがあって(正直いまも質問書いてる余裕なんてないかも…汗)、焦りやパニックが物凄く、精神的に健康によくないことをしているような感じがしてなりません。
どうしたら精神を落ち着かせて暗記に注力できるでしょうか? 高校に入ってからこんな心苦しいことばかりで辛いです。
ご回答。
パニックを起こすなどの感情の反応は、扁桃体を中心とする回路です。
一方、そのマネジメントを行うのは、前頭葉の回路です。
そして、前頭葉の回路を鍛えるのは、けっきょく、さまざまな経験、知識、スキルなのです。
だから、勉強をするということが、結局、のろまつさんの目標、課題に貢献します。
以上は一般論ですが、次に個別、具体論です。
「来週このテスト8割いかなかったら追試やるからね!」というのは、ゲーミフィケーションのようなもので、その期限や課題を楽しめるようにすればいいのです。
そのためには、勉強をゲームのように思うという前頭葉のセッティングが必要なのですが、そのためには、今、まさに勉強をされているこの課題で練習するのがいいです。
先生から与えられた課題を、自分でコントロールできる条件に翻訳、分解して、それを自ら取り組むようにしましょう。
たとえば100の単語を一時間で覚えるというように。
ゲーミフィケーションの一番のポイントは、その難易度のパラメータを自分で制御できるというところなのです。
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