「正論権太」(しょうろんごんた)のキャラクターは、保守派の論客だということになっているけれども、それを「ルベラル」な(と世間では思われている)私が一人二役で演じるところにコメディが生じる。


これはコメディアンがしばしば使う手で、たとえばスティーヴ・クーガン自身はリベラルだけど、アラン・パートリッジという保守思想の持ち主を敢えてキャラクターとしてつくっている。


もっとも、一人二役というのは英米ではないけど、それは落語の伝統の応用。


それで、ツイッターとか見ていても、保守とリベラルはお互いに言い合っているだけで、まったく噛み合わないし響き合わない。


そもそも、保守とリベラルが膝を突き合わせて議論すること自体がなくなってしまった。


一人二役で、正論権太さんだったらこう言うだろうなあ、というようなことを言っていると、現実には存在しない交流があるようで、なんだか癒やされる。


それに、保守にせよ、リベラルにせよ、人間にはかわりないから、その思考は理解できるし、ちょっとのことでどっちに転ぶかわからないのだ。


「正論権太」シリーズは、そんな、現代ではあまりない対話を模したコメディです。


正論権太さんって、どんな感じの人かなあ、と思って、今、iPadでさささと描いてみた。


今後とも、正論権太さんをよろしくお願いします(笑)


(クオリア日記)


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