1290回


さきさん


茂木さんこんにちは。大学3年(女)です。

お話を書くのが好きだったのに、教室に通ったら嫌いになってしまった、絵を描くのが好きで美術部に入ってみたら描きたい絵が浮かばなくなってしまった、という人たちっていると思います。私の知り合いや友達にもいるし、ひょっとしたら私の想像しているよりも多くの人が無意識にもこうなっているかも知れません。

私たちは自分より何か大きな存在だと感じられる人に依存して、そこに何か小さな疑問を抱いても自分はまだ未熟かもしれないと思うことでそれを押し殺して従ってしまう部分があると思います。そうしてそういうことが積み重なると自分の本来持っていた貴重なリズムが分からなくなって、どうすれば良いか結局悩むことがあると思います。

失ってしまったように思われるものを取り戻すことってできるでしょうか。

ゆたぼんくんはその最初に持った小さな疑問に自信を持って大きな疑問として掲げていくことができた勇敢なひとなんだなぁと思いました。色々な活動を続けて来て、パワーアップしているみたいですね。

私自身、絵を描く事が好きだったのに、いま自分が描くことの意味や理由を見つけられないことに不安で、何故か今は意味や理由を見つけたいという気持ちにしばられてしまってもいて、一方で本当はどこか描きたい、描かないといけない気持ちはあるのに何を描けばよいのか分からなくなってしまった不安があります。

ゆたぼんくんのよく言っているロボット的になってしまった部分が私にもあると思うんですが、たぶん自分のどこがロボット的なのかはっきり見えていないのが問題ではないかと思うんです。
ここから脱出するためにとりあえず描き続けてみたら何か自分の中で発見があるのではないかと思って、毎日描くことにしました。またどこかで悩んで手を止めてしまうかも知れないと思ったので、毎日やる理由付けをする為にインスタに絵を載せ始めました。これはやり方が間違っていると途中で気づいたらやめようと思いますが
💭まだどうなるか分かりません。


ご回答。


 教室にいったり、学校に行ったりして、自分が「ロボット」のようだと感じるということは、つまりは一つの価値観とかものの見方を押し付けられている気がして、そこから自由になりたいとお考えになっているということだと思います。


 そのために必要なのはいわゆるunlearningということ、脱学習ということで、その場から離れること、そのような影響力を及ぼしてくる方から距離を置くこと(decouple)することが重要です。


 また、もっと自由に、個性的にやっていいんだ、という価値観を体現しているひとたちとつながること、新しいcouplingがそこに生まれて変わっていけると思います。


 なによりも大切なのは「よろこび」に基準を置くことで、今絵を描かれたりインスタにアップされたりしていることが、自分にとってうれしいことだったら、それを続けられることで少しずつ以上にもうしあげたことができていくのかなと思います。


 自分の内なる声に耳を傾けることが、何よりも大切です!

nounandemo
 
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