連続ツイート2527回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は、感想です。


毎日、ユーチューブをほそぼそと上げているんだけど、そのなかで、「正論権太」という人物のシリーズを、昨日で数えたら28本上げていて (https://youtube.com/playlist?list=PLF6OgkZaMs2fGB7g1eV470YUAksVzdv_S)、なんでこんなことやっているのかと(笑)、そろそろ振り返ってみようかなと思う。


正論権太(しょうろんごんた)さんは、保守の論客で、小籠包が好きで、テスラに乗っていて、猫を飼っていて、昔演劇部だったらしい。保守の立場から、正論を言ってくださる。「君たちリベラル左翼は・・・」と言うのが口癖で、いつも、やり込められる(笑)。


「もぎけんのデイリーショー」というシリーズで、いろいろな笑いを試してきたけど、今の時代、「正論権太」的なキャラクターが、いちばん座りがよくて、なんだか反響も大きいし、「レギュラー」化して、「リベラル、左翼」な私が、保守の「正論権太」さんにやりこめられる、というかたちになっている。


フォーマットとしては、(リベラルな)コメディアンが、保守的なキャラクターを演じるというのがあって、代表的なのはイギリスのSteve Cooganが、Alan Partridgeというキャラクターを演じているやつである。正論権太はそのインスパイア系で、(リベラルと思われている)私が正論権太と二役をやる。


もっとも、一人の人物が切り替えて二人の役をやるというのは、アメリカでもイギリスでもコメディのフォーマットとしてあまり見たことがなくて、これは、やっぱり、「落語」という偉大な文化を持っている日本ならではかと思う。そういう意味では、「正論権太」は、落語のフォーマットの応用でもある。


正論権太は「保守」だから、その主張は例えば安倍総理のエクストリーム擁護だったりするわけだけど、面白いのは、ぼくが正論権太との二役を演じていて、それをユーチューブに上げておくと、タイトルだけ見て、「茂木は保守になったのか!」とか、「茂木は転向したのか!」と反発する人がいる。(笑)


ぼくは、思考というのは自由であるべきで、リベラルか保守かとかいう対立もどうでもいいと思っている。そもそも、意見の違う人の考えだって、思考過程としては理解できるしシミュレーションできるわけで、ぼくと「正論権太」が対話をしているのは、そのようなシミュレーションでもある。


それと、正論権太と話していて思うのは、こんな感じで、「リベラル」な人と「保守」の人が、向き合って対話するという場自体が今の世の中から失われているなあということで、「リベラル」なぼくと、「保守」の正論権太が対話していると、なんか癒やされる。(どっちもぼくが演じているわけだけど。笑)


正論権太の役をやっているとだんだんこんがらがってきて(笑)、昨日の安倍昭恵さんの回はどっちがどっちの意見なのかわからなくなった(笑)。正論権太も言っていたように、「リベラル」は夫婦別姓支持だし、夫と妻は別人格なのだから、昭恵さんの行動を安倍総理批判に結びつけるのは本当はおかしい。


いずれにせよ、ニュースなどでもやもやする時に、「リベラル」、「保守」といったラベルを超えて考えをやりとりしたり思考したりするのはメタ認知としてすっきりするし、ストレス解消にもなるから、もうしばらく「正論権太」のシリーズをやってみたいと思う。お時間があったら見てください。


以上、連続ツイート2527回「保守の論客、正論権太さんとの対話から、リベラルなぼくが学んだこと」をテーマに、10のツイートをお届けしました。

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