1259回
ちゃむこさん
茂木先生おつかれさまです。
私は現在大学3年ですが、学校に行く意味がないと強く感じています。そもそも大学に行くつもりもなかったのですが、親に逆らえず一応行くことにしました。しかし、入ってからというもの成績も不振で、先生の授業にも全く興味を持てませんでした。家で心理学など自分の興味のある分野の本を読む方がよっぽど好奇心をくすぐられるし、学びがあります。大学は「居場所」を提供していると言う意味において役割を果たしている、と茂木先生は前に仰っていましたが、snsが発展した今となっては誰とも繋がれますし、自分で居場所を作ることもできると思います。こんなにも大学が必要ないと感じているのにも関わらず、「学歴が無いと就職できない」という強い脅迫観念があり、退学するにも踏み切れません。それに価値観が合わない親も退学をすることは認めてくれないと思いますら。それでも大学に150万も払うのがバカバカしくて仕方ないですし、なんだかお金をゴミに捨ててるようで悔しいです。ただ、もし辞めるとなったら企業に雇われずとも稼ぐ方法を見つたいです。YouTubeで稼いだり、アフィリエイトをしたりと考えたのですか、何から始めていいか分からず、稼いだこともないので自信がないです。起業したいとは思うもののそれも自信がないです。一応大学の卒業資格は取っておいた方がいいと思いますか。それとも、退学してその間の2年に真剣に稼ぐ方法を探った方がいいですか。アドバイスお願いします。
ご回答。
ちゃむこさんの言いたいことは、とてもよくわかります。
ただ、こんなこともあるんですよね。
昨今は、とても世間が真面目になってしまって、大学に行くからにはちゃんと授業に出なくちゃとか、何か学ばなくちゃ、という考えが強いわけですが、だからこそ、大学の授業に意義がなくてはならないと思うわけですが、昔、日本がもっと元気だったころ(高度経済成長の頃)は、もっといい加減だったんですよね。
ちゃむこさんが書いているように、大学卒業の資格が、就職のために必要、そのために単位をとる、みたいな感じで、みんな割り切って大学行って、そのかわり好き勝手なことをやっていたわけです。
たとえば、演劇をやるために、大学に8年いて、そうやく卒業する、みたいな話は普通でした。
それで中退する人もいたけど、大学はそれ以上でもそれ以下でもない、という感覚だったのです。
不真面目なようだけど、逆に生きることには真面目だったんじゃないかな。
ぼくのちゃむこさんへのおすすめは、大学は単位をとることはとって、卒業して、そのかわり空き時間に好きなことを思い切りやることです。
アフィリエートやユーチューブでかせぐのはそんなに簡単なことじゃないし、かえって自分を追い込んでしまうから、ここは、ある意味ではいい加減に、しかし実は人生を真剣に生きる、という感じで行った方がいいと思いますよ!
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