1246回


理知義さん


16歳(高校生)です。

茂木さんは「数学、物理、英語は将来に繋がるが、現国とか歴史とは無駄」と主張されていると思います。その主張で疑問に思った事があるので質問致します。

数学、物理が将来に繋がるというのは、その知識を仕事で必要とされるという事ですか?

また、歴史が無意味というのは、数学と物理だけ知っていれば充分という意味ですか?

是非、どのように考えていらっしゃるのか聞きたいです。


ご回答。


数学や物理は、現代文明を支える重要な知識、スキルなので、知っていれば知っているほどよいです。


計算理論や量子力学を知っているかしらないかで見える世界は全然違います。


一方、国語、歴史も重要なのですが、ぼくが言っているのは、学校や大学入試のこれらの科目の試験が、意味がないということです。


数学や物理の問題を解けることは、これらの分野の知識、スキルにつながるので大切なのですが、国語でも、歴史でも、たくさんの本を読むとか、自分の考えを批判的思考を持って表明するとか、あるいは長い論述をするとかそういう能力は必要ですが、試験で問われている断片的な知識とか現国の細かい設問は本質的ではない知的パズルに過ぎないと思います。


ただ、入試を突破するにはゲームと割り切って、もし現国や歴史が必要ならば乗り切ってください。


また、学校の授業は、これらの科目でも先生が個性があって面白いことが多いので(ぼくは高校の時に一番好きな科目の一つが世界史でした)、熱心に聴いてくださいね!

nounandemo
 
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